警備員から転職して丸三ヶ月経過して思うのは「転職してよかった」

我慢すべきでない

「石の上にも三年」とか「人間、辛抱が肝心」

などと誰が言ったかは知りませんがボーナス無く週休2日でもなく、有給も退職金もない使い捨ての準社においては完全に間違っていると思いました。

交通誘導2級の資格を取ってサッサと警備会社を辞めて大正解だったと今は思っています。僕の転職は成功でした。

「転職しようかな・・・」

そんなふうに思っている警備員の背中を押す記事になればいいなと思いながら今この記事を今書いています。

警備員辞めるのになぜ“交通誘導2級”をとった?

「もうたくさんだ・・・」

そう思い2級の試験よりもずっと前に会社を辞める決意を固めていました。

でも散々な目に遭いながら手に入れた技術もあるし

警備員として働いたそれまでの過酷な時間(笑)を無駄にしたくない

そう思っていましたし、上からの声もかかっていたので

二級に没頭しました。

それに警備会社に入社した段階で既に二級を薦められていました。

私もどうせ交通誘導やるなら早いうちに資格を取得したいと思ってましたし(あの頃はヤル気があった)

二級持っていれば、他の警備会社のお世話になるとき歓迎されますしね

本当に生活に困窮してしまった時のために

「とっておこう」

と考えて取得しました。

転職の何が成功だった?

今の仕事が楽しいんですね。だって周りにいる人達は皆

普通の人

なので(笑)一緒に働きつつ笑いあえるので楽しいですしリラックスできます。

警備員のときは相方によって出勤前からドンヨリしたり、勤務中もいつ怒られるのかドキドキしたりしてました。

それに今の勤務先は大企業なので労基法に則った労働です。

警備員時代とは違って十分な休日もあるので、今まで女房に丸投げしていた子供の事や高齢の親のことを

今まで以上に関わることができるようになってきました。

ちゃんとした労働環境が良い人生を作る

警備会社のときの同僚は、皆特に休日を定めていない人が多かったのですが(特に休む理由は無いので当然でしょうけども)私は毎週日曜日を休日としてお願いしていました。

でも毎週日曜日を休日としていただいている分、皆に嫌がられている人を相方にされたり、過酷な現場に送り込まれたりすることも多く

灼熱地獄の真夏に12時間立ちっ放し

なんて現場に一ヶ月以上常駐していたこともありました。

それに比べたら今は精神的にも肉体的にも非常にラクです。

やっぱりどうせ働くならちゃんとした会社で無理のない勤務がいいですね。

警備員時代は何もかも最悪

先ず辞めようと思った理由を書き出してみます。

尊敬できない先輩に叱られる

辞めたい理由はこれが一番大きいかな。

実は仕事そのものはあまり嫌いではありませんでした。

大いに意味のある、やりがいのある仕事だと思っていました。でも

何をどうすべきか?

をちゃんと教えられないのに不意にドカーンっと怒られる。

こっちはキョトーン?です。

ってかバカな子供でもあるまいし、他人様の事をよくもまぁあんなに叱ることができるもんだと呆れます。

ま、だからあの人たちは人手不足の警備会社にしかいれないのでしょう。

僕が見た警備会社の先輩方ってそういう人ばかりでした。

なぜ警備会社の先輩はそんな人ばかりなのか?

警備会社の先輩方は概ね

独身で糖尿

更に住所不定だったりアルコール中毒だったり大きな事件や事故を起こして運転免許や家族を無くしたり・・・

決して自分の過去を赤裸々に語れそうに無い人ばかりでした(笑:なぜかそういうハナシは聞こえてくるものです)

警備員って本籍地の役場が発行する身分証明書の必要な職業なんですけどね(爆)

結局僕らのような何も知らない新人が入ってきた時に叱り飛ばすことでストレスを発散したり

おかしな自己肯定をして自尊心を保っているようです。

そんな人たちを大事にせざるを得ない業界や会社が発展するはずはないですよね。

普段愛されないから過酷な勤務もOK?

警備会社の変なおじさんたちって自分が今居る警備会社以外の会社で働けないことをよくわかっています。なのでいつも会社にとって

必要な人材

でいる必要があるので会社の無理な要請に対しては実に従順です。

忙しい時は毎日昼夜昼夜・・・と数時間の仮眠でまたすぐ次の現場へ

そんな大変な勤務を文句も言わないでモクモクとこなしています(借金も理由の一つ)

会社もそういう無理なお願いをする時に必要以上に変なおじさん達をおだてますからね。変なおじさん達は

頼られてる。必要とされてる。

っと感じて、安い仕事だけの生活に没頭します。

悲しい人生だと思います。

好きでこの世界に入ったわけじゃない

警備会社の人に新卒はいません。

年配で、僕のようにいろんな事情で再就職がなかなか上手くいかなくて、でも生きていくには最低限のお金が必要で

やむにやまれてしょうがなくやってる

そんな感じだと思います。でも前職ではそれなりに上手くやってきてたでしょ?

なのに警備会社でしか生きていけそうに無いような精神的に偏った性格で家庭も持ったことのない人生経験の乏しい輩に・・・

理不尽に怒られるのは誰だって我慢できないのではないでしょうか。

警備会社の給料は安い

警備会社にいる人は自分たちの給料はそれなりにいいと思っているようです。では

なぜ前借りしているのでしょうか?(笑)

長く警備会社にいる人たちはあまり世間を知らないのである意味幸せだと思います。

真実を知らないから自分達はいい方だと思ってる。でも

世間の人たちは警備員の2倍の給料をもらって家を建てて子供を育てているのです。

そんな少ない給料で今生きていられるのは(前借りの段階で生きていられてないと思いますが・・・)

いい歳して独身だからでしょう。

いつも怒鳴ってる先輩が月末は静かになります。それはお金が無くなり飯抜きで働いているからでした(笑)

普段が普段ですからかわいそうだとも思わなかったので

おごってあげることはしませんでした(笑)

しかし毎月そうなるなんて・・・

進歩無さ過ぎですね。

得意先からナメられている

現代の道路工事は警備員なしでは工事そのものができません。

なので建設会社は一生懸命警備員を確保しようとするので警備員の需要は非常に高くなっています。

それなのに警備員はいつも人手不足の状態が続いてます。その理由は大きく3つ

  • 給料が安い

出入りの激しい会社なので得意先に対して一定レベルの人員を安定的に提供できないので価格の安さで仕事を得ようとして悪しき輪廻に陥る警備会社も多い。

当然従業員の給料など上がるはずが無い。

  • ベテラン社員の社会性と協調性の無さ

せっかくいい人材が入っても育てることができないうえにクセの強い先輩のせいで辞めていく。

  • 工事会社の認識のアマさ

自分たちの工事に必要な警備員を確保できなくて困っているくせに警備員を大事にしていない。尊重しない(警備員の言うコトをきかない)

なので当然現場の警備員はちゃんと仕事しなくなる。なので警備員の質は上がらない。

交通誘導警備に未来は無い

先日スパコンを使った交通誘導ロボット警備員が開発されたというニュースがありました。このロボットが非常に秀逸で

  • 枝道からの自動車や自転車
  • 現場内を通行する歩行者や自転車
  • 現場内を出入りする工事関係車両

を察知して自動車の通行をコントロールするのだそうです。これらはまさにガードマンが今、普段の業務でやっている仕事です。

たぶんこういうロボットは警備会社が買わなくてもリース会社が購入して工事現場で使われるようになるんでしょう。

そうすれば業界的な人手不足も解消されて、今のキモチ悪い警備員なんて全く必要なくなります。

需要がゼロになるわけではないでしょうけども、少なくとも社会性の無いどこにも行きようの無いダメ人間が警備業界で働くのは少し難しくなるかもしれません。

でもそうなれば警備業界もまともになる?

やる気のある人は全員資格を取得せよ

警備会社の仕事を楽しんでいる人は先ず資格取得ですね。

近年の法整備に伴い指定路線はどんどん増加するだろうし交通誘導1・2級の資格の需要がますます高まるのは確実と思われます。

来るクズ警備員のリストラの波に自分も巻き込まれないように資格を取っておくのは非常に大切なことでしょう。

異業種にチャレンジ

警備員に嫌気が差している人は異業種にチャレンジするために他の資格を取りましょう。

失業保険を1年以上かけていた人はハローワークにて職業訓練を無料で受けることができるはずです。その間失業給付も受けることができたと思いますのでお近くのハローワークに相談してみてください。

僕もその訓練で取得した資格で今の仕事に就いています。

転職活動はハローワークだけじゃない

普段の業務をやりながらハローワークに行くのはけっこう大変です。

インターネットサービスを使えばとりあえず検索はできますがその後

ハローワークに出向かなければいけません(現在はコロナ対策の一環で電話のみで紹介状OKの場合もあります)

ハローワークは平日のみの営業なので仕事が早く終わった時か大雨などで工事が中止になった時くらいしか行くことができません。

そんなときに非常にお勧めなのがネットの求人です。ネット求人の最もいいところは

履歴書は一度ネット上で書けば後はOK!なところ。

僕はほぼハローワークのみだったので本当にたくさん履歴書と職務経歴書など書きました。

毎回似たような履歴書を書くってけっこう時間かかるし疲れる作業ですよ。

警備会社は忙しくて休みにくい

僕は今50代後半ですが今、意気揚々とがんばっています。

僕らが今まで学んできたこと、得てきたモノを欲しがっている企業や職場は絶対にたくさんあります。

実際今の職場は以前から募集をしているにもかかわらず、僕が入るまで1年以上誰も入社してこなかったそうです(ハローワークではなく民間の求人サイトに求人を出していた)

あなたが再就職で警備員という選択をしたのは悪くはないと思いますが、正直仕事探すのめんどくさくなったのではありませんか?

警備会社なら面接に行けば100%OKですからね。

僕の場合ネットで仕事探して、ウソついて(親兄弟を病気にして笑)仕事休んで、給料減らして仕事探しにいって、給料減らして(休んで)面接に行って・・・

不採用になるというこの繰り返し。

ラクにさっさと決めてしまいたいその気持ちはわかりますけどね。僕も警備員辞めて今の仕事に就くまで10数社から「今回は残念ですが・・・」と、通達されましたから(まったく・・・新卒の就活かよ)

警備会社を普通の会社と思うな

早く仕事決めてラクになりたくて警備会社を選ぶ人はきっと頭の中で

「人を守る警備会社として存在しているんだから大丈夫でしょ」

って思っているかもしれませんがそれは高い需要に支えられているだけで、需要が落ち着いたらスグに吹き飛ぶような会社ばかりです。

実際、たった1年のうちに軽く考えて入ってきた中高年が泣かされたり逃げるように去っていった事例を何度も見ています。かわいそうに。

異業種で何十年もやってきて人生の終わり頃にあんな目に遭うとは夢にも思っていなかったでしょうね。

自分の能力と人柄を絶対に捨てない

僕らが長年培ってきた知見と人格・人柄は絶対に警備会社以外のどこかで必要とされるはずです。

できれば警備会社以外の職場で発揮しながら楽しく生きていきたいじゃないですか。

今、警備会社での仕事を楽しんでいるのならいいんです。でも

世間を知らない、警備会社しか知らない、警備会社にしか居れない未熟な人にわけもわからないまま叱られているよりは、資格を取得しながら新しい職場を根気強く探した方があなたの人生は

いい人生になると思いますよ