全く良くならない警備会社
ハローワークで専門部署が設けられるほど人手不足が深刻な警備会社。
なぜこんなにも人手不足が解消されないのか?
実際に警備会社で交通誘導警備業務を経験し、1年で交通誘導警備業務検定2級を取得した管理人が警備会社の発展を妨げている原因を考えてみました。
警備会社はつらいだけのダメ会社?
一般に言われるダメ会社の特徴だそうです。
- ワンマン経営
- 従業員を大事にしない
- 精神論で乗り切ろうとする
- 離職率が高い
- 新人研修が用意されていない
- 有給休暇の取得率が悪い
- 同族経営異常にケチ
- パワハラが横行
- 設備を新しくしない
- 女性社員にお茶くみをさせる
- 給与制度を一気に変える
- 意思決定が異常に遅い
- セクハラが横行
- 親会社に頼る子会社
- 得意先一つからの収益に頼る
どうですか?今いる警備会社にほとんど当てはまるのではないですか?
人柄の悪いリーダー
ベテラン警備員に人柄の悪い人が多いのは一つの原因でしょう。
人柄の悪い人はどこの組織でも嫌われますが、警備業界では人手不足なのでその程度の欠点の人は問題なく使います。
その人は人柄の悪さゆえ前職の仲間からは煙たがられていたと思います。
でも警備会社では交通誘導の仕事さえできれば社交性のないパワハラ親父でも非常に大切にされます。
パワハラオヤジにしてみれば居心地がいいので長く居座る。
で、人柄の悪いリーダーが誕生する。
良い人材はすぐ辞める
警備会社にはよその事業所の落ちこぼればかり集まるわけではありません。
- 高校卒業したから
- 近所だから
- ケガや病気などで前職辞めたから
- ガードマンをやってみたかった
- 他にやりたいことが無かった
こんなような金の卵も入ってきます(笑)
こんな人たちはだいたいいい人、いい人材であることが多いです。
でも辞めていきます。原因はだいたい人間関係。そう、上記の悪しきリーダーが原因ですね。
従業員に甘える会社
社用車を与えず個人の車に相乗りで現場に行かせたり週休二日も有給休暇も与えない。
まぁ交通誘導の警備会社なんてどこもそんなもんですが、人が増えない最大の理由は
悪しきリーダーの面倒を、文句の言わない従業員に丸投げする
これだと思います。これが良い従業員が辞めていく最も大きな原因と思われます。
嫌なリーダーと組むのは誰でも嫌なものです。
みんな「アイツと組むのはイヤですぅ~」ってNG出してるもんだから現場の人組みする社員さんは
誰と誰を組ませるか?
で、いつもアタマを悩ませます。そういう時にあまり人の悪口を言わない、つらくても文句を言わない人が犠牲になります。人の組み合わせ考える人も早くラクになりたいですからね。
そしてそういう金の卵が辞めていきます。
思い込みと要求値
新人が仕事をナメてる場合に多いんですが、自分の考えと要求されていることの齟齬が大きくて辞めていく場合もあります。
- そこにいればいい
- 片側交互通行やってればいい
なんて考えていませんか?そんなふうに考えていてはいけません。
そこにいながら、片側交互通行をやりながら歩行者や自転車、枝道からの自動車、出入りする工事車両にいち早く気付き、相方に連絡し、適時適切に誘導するのが交通誘導警備員の仕事なんですね。
そこにいる、片側交互通行をやる
というのはガードマンとしては最低中の最低限の義務、言ってみれば学校へ行くということと同じようなものです。
大事なのはそこからなんですね。もしその辺で叱られているようでしたらそれは
しかたのない事です。
どうすればいい会社になる?
育って欲しい人材と悪しきリーダーを組ませない
良い人材というか普通の人は多少つらい思いをしてもあまり人の悪口を言いません。
なので現場でつらい思いをしてもその出来事はあまり会社には上がってこないでしょう。
なので最初から組ませないことです。
人事を担当している人にしてみれば文句を言わない人と組ませればサッサと仕事終わって楽になれるんでしょうけどね(笑)
いっそのこと嫌われ者同士くっつけちゃえばいいじゃないですか(笑)
そんな人、辞めてもらってもぜんぜんOK!でしょ?
- 長年居る
- 会社に貢献してきた
などと考えて考慮・優遇しているのかもしれませんが、彼らは他に行く所がなかったから居ただけ。
「会社に貢献・・・」そんなふうに考えて遠慮する必要は無いと思います。逆に今まで有望な人間を大勢投げ捨ててきたんですから
戦犯に等しいと思います。
いっそのことNG印同士くっつけた方が中長期的には良いのではないでしょうか(笑)
成長を急がない
なかなか警備員が増えないのに警備員の需要だけが増えてくる。
そうなるとまだ半人前の新人も現場リーダーとして現場に放り出したくなりますよね。
でも絶対に半人前を現場に放り出すようなことはしない方がいいと思います。
失敗は成功の元
は昔の格言。今の時代に則してないと思います。今は仕事の失敗を引きずることの方が多いと思います。
交通誘導の警備員には瞬発力が必要な時があります。要は考えてる時間がない時ですね。
そういうのも経験をかさねることでできるようになるんです。が、経験不足のままやらせて失敗して落ち込んで、そこから立ち直れなくて・・・
オレ辞めます
ってこともあります。こんなつらい時に先輩がフォローすればいいんですが、何しろパワハラオヤジですからね。
思いっきり、それも理不尽に叱り飛ばすわけです。
「このバカが」とか「お前のせいでこうなった!」
とね(笑)
会社は見られてることを知らない?
つらくても文句を言わない、ききわけの良い奴はよく見てます。
私たちはただ盲目的に言われた通り働いているわけではないですよね。
- 誰がいい人で
- 誰がダメな人で
- 会社がどんな組織で
- 業界的にどんな位置にいる会社で
- 自分の事をどう思っているのか?
- 自分たちをどう使おうとしているのか?
よ~く見てます。そして数ヵ月後に判決が出ます。
「オレ、辞めます」
必要なのは“愛”
会社が後進から「俺、辞めます」って言われないようにするにはやっぱり
愛
です。愛だと思いませんか?(笑)笑っていますが僕は本当だと思います。
- 育てたい
- 育って欲しい
- モノになって欲しい
- 大事に扱ってますよ
仕事的に苦しいときも会社からこんなシンパシーを感じるだけで
「もっとがんばろう」
って気が起きてくるものです。でも今の会社はあなたをただ利用しているだけで
シンパシーなんて何も感じないんでしょう?辞めるべきです。
被害者として辞めた方がいい理由
警備会社には横のつながりがあることも多く、誰かが辞めて他の警備会社にいくと移動先の上の方同士で
「あの人なんで辞めたの?」
って感じで情報を共有されることもあります。その時に
「いやぁ~ちょっとかわいそうだったんだよね」
ってことなら全然OKですが
- 全然使えなかったんだよね
- 我が強くって使いづらかったんだよね
- 目悪いからヤバいよ
- やたら休む奴だった
- 目離すと何やってるかわからない奴
なんて情報共有されると移籍先であまり大事にされないどころか最悪
受け入れてもらえない事もあるかもしれません。
今はマジメにやろう
その会社に居るうちはその会社の人として与えられた仕事をしっかりやるべきです。
あとは時々家族の誰かを危篤にしたり親戚を死亡させたりして求職活動をしましょうね(笑)
私たちは幸せになるために生まれてきたんですから、どんな時も、何歳になっても幸せを希求しながら生きたいじゃないですか。
あなたの嫌いな警備会社の先輩もそうやって自分の安らげる場所を見つけたんですよ(爆)
大切なのは探し続けることではないでしょうか。