自動車を若返りさせる方法はオイル交換ではなくゴムとベアリング

ふと立ち寄ったコンビニの駐車場で「おッ!?よく整備されているなぁ」っていう古いクルマ、それも自分が昔乗っていた自動車でそんな車に出会うことってありますよね?

普段からエンジン音や運転中の異音に注意をはらってマメにオイル交換などを行っている方も多いと思いますが、古い自動車のコンディションを気持ちいいほどの状態にまでもっていくのはなかなか難しいものです。

この記事ではオイル交換ではなかなか超えられない旧車のレストアについて自分の体験をもとに書いてみました。いつも乗っている自動車のエンジンや走行中の音が静かになるだけでなく“性能”までUP!させるヒントになれば幸いです。

自動車の振動を減らし静かにする方法

車の振動を減らしエンジン音などを静かにする確実で効果の高い2つの方法を紹介します。

ゴム・ブッシュ類を交換する

自動車のありとあらゆる部位や装備は振動と異音を抑制するためにゴム製品を介しています。例えばエンジンやミッション、マフラー、足回り、サスペンション、デフ、etc・・・しかし経年劣化でゴム製品が、長期間の振動や経年劣化による硬化によってゴム製品の防振性能が落ちたり断裂して異音や振動の原因になっている可能性が高いんですね。

これらのゴム部品を交換するだけでマイカーを新車の時のような状態にする事が可能です。

これらゴム製部品は自動車整備をDIYで行っている方ならほとんどが自力で購入・交換が可能ですし、整備工場にお願いしても部品代は数百~数千円ですので作業代金は思っているより安かったりします。

ベアリングを交換する

自動車の回転するありとあらゆる部分に必ずベアリングがあります。このベアリングという部品によって回転軸は長期間滑らかに部品が回転し続けることができるんですね。

ベアリングは注油しなくても一定期間異音も出さずに滑らかに回り続けますが、永遠ではありません。いつかは寿命がやって異音を出したり回転を逆に妨げたりするようになります。

でもこのベアリング、実はほとんどが交換可能な部品なんですね。

DIYで作業される方でベアリングが仕込まれている部品ごと交換される方がいますが、実は数百円のベアリングの交換だけでよかったりすることもあるのです。

それどころか部位によってはベアリングを交換しなくてもいいようにグリースアップ用のニップルが付いていたりするのでキチンと定期的にグリースアップを行っていれば半永久的にベアリングの交換はいらないほどです。

経費のわりにあまり静かにならない方法

お金をかけたワリには大したことのなかった方法をあげてみました。

高価なオイル

特に100%化学合成のオイルとかメチャメチャ交換ですがたぶんほとんどの自動車には必要の無いオイルではないでしょうか。特にあまり回転数の上がらない古いディーゼルエンジンですよね。

古くて使い込んだエンジンのシリンダーはキズだらけで、その隙間から高価なオイルは逃げていき、気密性能があがるどころか逆にブローバイオイル(オイル上がり)が増えると思います。

高価なオイル添加剤

確かに普通のオイルを使用していながら

  • オイル上がりや下がり
  • オイル漏れ
  • ノッキング

などを起こしている場合効果のある場合もありますが、そもそもそれらの症状は別の原因に起因するものであって、オイル添加剤はただのその場しのぎです。

しかも高価なわりにはあまりエンジンは静かになりませんよね?

まとめ

実際に僕は古いディーゼルエンジンのエンジン音を静かにする事に腐心していましたがなかなか静かになりませんでした。

しかし別件でファンベルトのプーリーのベアリングを交換したら、異次元といえるほど静かになった経験から、自動車の振動と騒音を小さくしようと思ったら、オイルなどというまやかしではなく物理的に、機械的にしっかり行わないとダメだと痛感しました。

実際ファンベルトのプーリーやプロペラシャフトのグリースアップなどは素人でも十分に対応できると思います。

整備の効果が十分に発揮されて目の前が開けるような感覚を感じることができたらいいですね。