今回交通事故に始める各種行政手続きや生命保険などの請求手続きに関して気付いた事などを備忘録的に少し書いてみたいと思います。
必ず警察に連絡
たとえそれが相手のいない自損事故でも必ず警察に来てもらうこと。そうじゃないと後で保険や手当て関係の手続きの時にだいぶ困ることになります。
特に事故証明はその日のうちに事故処理をしておかないと何日も後になってからだと警察も腰が重くなってしまいます。
交通事故はどんなに小さな事故でも起こしてしまったら必ずその場で警察に通報してください。
事故証明はコピーをとっておけ
傷病手当や生命保険などの給付金を申請する際に必ず必要になるのが警察で発行する事故証明です。コレは元本でなければいけないわけではありません。
一度取得すれば特に民間の保険機関では“コピーで良い”とされることも多いので、自分が加入している保険と申請しようとしている給付金の数だけコピーを作っておくといいでしょう(5~6枚は必要?)
事故証明は犯罪行為を防ぐためにコピーすると“COPY”という文字が大きく浮き出てきますが問題ありません。
しかし各機関によっては“コピー不可”というところもあるので注意は必要です。
他社様式でも診断書のコピーをとっておく理由
普段自分がどんな保険にどれだけ加入しているか?把握していないかもしれませんが、いざ給付金を請求しようとすると意外にも添付する診断書が
他社様式でもOK
という保険屋さん、あります。診断書って一通1万円近くする高価なものですので、自社様式じゃなきゃダメっていうところ以外はなるべく他社様式のコピーで済ませるようにしないと
診断書だけで貧乏になります(笑)
一度診断書を頂いたら他社様式だろうといっぱいコピーしておきましょうね。
給付金の請求書もコピー
さっきは“診断書をコピー”と言いましたが医師による記述欄が
請求書内にある場合も多いです。
請求書内に医師の欄があるような請求書だとついついコピーを忘れがちなので、一種の記録としても給付金の各請求書は必ずコピーして取っておく事をお奨めします。
日記をつけろ
普段日記を書いている人は大丈夫だと思いますが、普段日記を書く習慣の無い人は努めて日記を書いて
いつ事故が起きて、どこに何日入院して、いつ手術をして、いつ退院して、いつ診断書を請求して、いつ各種給付金の請求をして、いつ離職して・・・
全部記録して後で早見表のようにまとめると、各関係団体の担当者との相談や話し合いのときに非常に便利です。
給付金などの請求などを行っていると相手方から色々確認の電話などもかかってきます。そういう時に「え~っと・・・」っというふうにならないように“早見表”を作成しておきましょう。
ウソはいけないが一つだけ譲れない事とは?
前回の記事“東京大学脳神経外科 國井尚人先生と齊藤 延人先生による寄稿が秀逸すぎる件”でも少しふれてますが
てんかんというだけで給付金が支払われない!っということがあります。
給付金請求書の欄には“既往歴”というのがあります。我々てんかん患者はここに“てんかん”っと記述する必要があります。
なぜ給付金が支払われないか?っというと要は「発作を起こして事故を起こしたんでしょ?」って思われてしまうからです。
てんかんによる発作で交通事故はほぼ無い
東京大学脳神経外科 國井尚人先生と齊藤 延人先生による寄稿が秀逸すぎる件にもあるように、てんかん患者が交通事故を引き起こす交通事故の確率は健常者よりも少ないです(健常者2.0てんかん患者1.8)
そんな中で“既往歴”だけで判断されるのはくやしいですよね。ですから
発作で事故を起こしたのではない
っという部分は警察にも保険会社にもシッカリとアピールする必要はあります。いや、絶対にしてください。
そうじゃないと勝手に事実とは違うふうに思われて、もらえるはずの給付金がもらえなくなるという憂き目に遭います。
私はこの辺で大失敗しました。
衝突後に発作が起きることはある
「あっという間の出来事だったので・・・自信ない」
もう何年も起きていなかったてんかんの発作がある種の衝撃、例えばもの凄いシチュエーションによる精神的な衝撃でも、頭部強打のような外的物理的な衝撃によっても
発作が起きる可能性はあります。
事故後てんかんによる発作が起きていたとしても、事故直前に起きたものなのか?それとも事故後起きたのか?は誰にも特定できません。
少なくとも事故直前の記憶があるのなら
事故前にてんかんの発作が起きていたとは考えられないですよね。
公的給付金の手続きは急げ
民間の保険はまだいいんですが、公的社会保険関係は急がなければなりません。なぜなら
傷病給付と失業給付は重複して受け取ることができませんし、決してこちらで考えるような期間での給付はしてくれません(全ての休業期間を保障するわけではない)
もし今の事業所に今まで通り居れないのであれば、傷病給付の認められる期間に離職のタイミングを合わせたいですからね。
てんかんは事業所に“告白”する必要なし?
ハローワークで知りましたが求職する時にてんかんを事業所に告白する必要は無いそうです。実際ハローワークでは事業所に人材を紹介する際本人が希望しない場合
事業所に教えないそうです。
しかし万が一発作を起こして事故を起こした、または自分が怪我をした場合はあくまで
自己責任
永らくお世話になった事業所と仲間に迷惑はかけたくないので僕なら告白して万が一意識を失っても大丈夫なような部署や職種に変えてもらいたいと思いますがその前に
発作をコントロールしなければいけない
投薬でコントロールするのに通常は1ヶ月程度でできるようです(僕は3ヶ月かかりましたが)その間は思い切って
休職して下さい
てんかんの発作をコントロールできていない状態で自動車の運転をしたり高い場所の作業に従事したり大きな機械の運転をしたりするのは非常に危険です。
発作をコントロールできるまで絶対に休職しましょう。発作をコントロールできれば元の職種のまま働けるかもしれませんしね。
ただし医師から自動車の運転を指しとめられている場合は許可が出るまで免許を使う仕事と通勤は必ず止めてください。
じゃないと僕のように離職することになりますからね。
休職する時は“傷病手当”を請求すべし
「発作をコントロールしてから仕事に復帰しよう」として休職する場合は健康保険や労災保険の傷病手当金は恐らく高い確立で受給できると思います。
失業給付が今までの給料の6割程度だとすると傷病手当は9割くらいもらえたんじゃないかなぁ。そうすれば今まで通りの生活を維持しながら
てんかんと向き合うことが可能です。
一度でもてんかんの発作を起こした方は暗くならないで、思い切って休職して、発作のコントロールに努めてください。そうすることで最も小さな
人生の落ち込み
で済むはずです。