あくまで僕の場合であり、全ての患者さんに当てはまるものでは無いと思いますが、これこそてんかん患者が自動車の運転をしてはいけない最も大きな理由ではないかと思います。
スパッと記憶が途切れます
それも何の前触れも無しにですよ?信じられないほどキレイに!
カラダが“ビックンビックン”いってる時もそのあとぼんやりしてる時の会話もケガによる痛みも何もかも
全く覚えてないんです
ですからたぶん本人が一番幸せなんですね。周りは慌てふためいているのに本人に苦痛の記憶が全く無いんですから!
前回の交通事故の時血を流しながら「痛い痛い・・・」と苦しんでいたことも、前々回機械の一部にこめかみ付近を強打&流血して仲間の車で運ばれた時もです。
だから運転しちゃダメなんですよ
発作って何か急に苦しくなってくるんだろうからその時に急いでクルマ止めりゃいいでしょ?なんて軽~く勝手にイメージしていたんですが現実は全く違いました。
てんかんはその瞬間からスパッと気絶するのがいわゆるてんかんによる発作です。
でも周りの人的にはビックンビックンいってるし奇声上げたりわけわかんないこと言ったりその辺ウロついたりするので気絶ではなく発作って言われるんでしょう。でもある意味“発狂”って言っても差し支え無いかもしれない。
でも本人的には“突然の気絶”です
ですからひとたびてんかんの嫌疑がかかったら絶対に自動車の運転はしない方がいいです。じゃないと近い将来必ず自分が死ぬか、誰かをひき殺してしまうかもしれない
じゃぁ明日から通勤はどうすればいいの?普段の買い物は?仕事は?
多少大変になるでしょうけど我慢しましょう・・・誰かをうっかり殺しちゃうよりはマシでしょ?
その通勤先って絶対マイカーじゃないと通えないですか?社員の方やご家族で送迎できそうな方いませんか?
通勤だけではありませんよ。就業先でクルマや機械を使っていませんか?高い場所での作業があったりしませんか?更に一人っきりで作業を行うような現場環境だったりしませんか?
今まで当たり前に使ってきた自動車や機械の運転を突然止めなければいけなくなるというのはこれ以上無いほどに今までの業務に困難を来すでしょう。
もしかしたらお世話になってきた事業所に多大な迷惑をかけるかもしれない。辞めなければいけなくなるかもしれないです。
それ以上にもしかしたら・・・自分の命を落としたり、誰かを傷付けたり殺してしまったりするかもしれないって考えてみてください。
自分の家族と相手のご家族の事を考えればこれから自分がどんな行動を取るべきか?