2級電気工事士取得の難易度はどうですか?実技ナメたらあかん!

“2級”だけに簡単なの?

残念ながらそんなことはありません。ちゃんと警戒して必要な準備をした方がいいと思います。

名称は2級ですが1級と2級の違いは取り扱う電圧の違いで、言い方を変えれば室内か屋外か、ケーブルか配電盤か、っといった感じで仕事のフィールド、職種の違いではないのか?っと僕は捉えています。

で何が難しいかと言うと、実技試験が想像以上に難しいのではないか?と思うんです。

2級電気工事士試験は学科試験の後、学科試験合格者のみで実技試験が行われ、その合格者が2級電気工事士の免状を請求できます。(自分で請求しないと免状は来ません)

学科試験はちゃんと勉強できればそれほど難しいレベルではないと思いますが、実技試験は普段工具を触らない人には少しだけハードルが高いかも・・・って思うんです。

実技試験はどんな試験?

実技試験は最初から数種の課題が用意されていてその中から一つ選出されて試験に出題されます。実技のコツとして

  • 配線ミスを防ぐために複線図を書けるように複線図の書き方を練習(コレ最も重要。配線の間違いはその時点で落選)
  • 電源側(白)を先に負荷側に、黒をスイッチにつなぐ(書く)作業を先に行う(基本中の基本)
  • スリーブの小中コネクタの使い方と仕上げ方を丁寧に行う(減点されます)
  • ランプレセプタクルへの結線は確実にできるようにしておく(練習必要)

こんなような感じなんで、間違いなく合格できるように思いっきり練習しておきたいところなんですが、ここで大きな問題にブチあたります。それは・・・

・・・電材が高い

“2級電気工事士 工具”などという検索語句で検索すれば試験で使う工具は色々出てきますが概ね

1万円

位しますし、実技試験用の電財はもっとします(悲)でも仕方ないですよね。もしかしたらその免状で一生食っていけるかもしれないんですから。もし中古品を売っている人がいたらそれでもいいかもしれませんね。

スイッチやコンセント、ランプレセクプタクルなどは中古でも全くかまわないですし2mmや1.6mmの2芯3芯のVVFケーブルやコネクタ、スリーブなどはホームセンターで切り売りしてもらうとか?

工夫次第では安くできるかもです。

合格できる課題作成方法

複線図を書く

白黒、3路スイッチの場合は3色に色分けして自分的にわかりやすく書く。コレが実技試験で最も大事な作業になりますのでしっかり書けるように何度も練習する事。

課題と同様の場所に器具を置く

器具やスイッチ、コンセントを課題の図と同様の場所に置く

課題の単線図と複線図を見ながら各ケーブルを必要な長さに切り外側の被覆と内側の被覆をストリッパーを使って剝いて各所に配置する

そのようにしてあとはもはや結線するのみの段取りをとる

それぞれ結線する

この時

  • 絶対に配線間違いをしない(複線図をしっかりやる)
  • あらゆる器具の差し込み部は被覆の剝きすぎ、または差し込み不足で銅線の中身が見えないように差し込む
  • 特にランプレセプタクルなどはねじが被覆を噛まないように、噛みそうになっていないように絶妙にやる(輪作り練習)
  • スリーブは上部を切りそろえる
  • スリーブの小中の選択を間違えないようにする
  • 製作後は手で曲げながら課題単線図と全く同じ形態にする(美しく作る←もの凄く大事)

電気屋が落ちる試験!

僕が受験した時周りにいるのは若いプロの電気屋の人たちでした。僕はネットで買った試験用の工具で臨みましたが彼らは普段自分たちが使っている工具を使っていました。

僕は試験終了間際、時間ギリギリ何とか製作しましたが彼らは作り上げることができずに・・・

かなり悔しそうでした

普段現場で配線工事を担当してしっかり仕事している彼らでも、試験の実技は仕事とは全く違うと言うコトなんですね。

実技ナメたらあかん

学科やらないで実技ばかりやるのもどうかと思いますが

「・・・何とかなるだろ」

的な考えはダメです。それなりにちゃんとやりましょう。お金が無くてもやりようはあるでしょう。

先ず試験用の工具はそろえておきましょうね。電財は何とかなるでしょ(笑)最悪イメージトレーニング?

先にも言いましたが実技で最も大事なのは・・・・

複線図です

この複線図をちゃんと書ければ配線間違いを高い確率で防げるんです。でもこれをちゃんと書けないと言うコトは・・・

配線ができないということと同じだと思って間違いありません

2級は真剣勝負で

僕自身は電気屋でも何でもないんですが実際に2級電気工事士試験に挑戦してみて感じたのは、他サイトで言われるような

簡単な試験ではない

っということでした。しかし実際に就職活動を行うとこれほど効果的な資格もありません。

50歳をとうに過ぎているとしても真剣に取り組んでみる価値のある資格の一つだと思います。