てんかん日記|自動車の運転を禁止にすべき?どうすれば悲惨な事故を防げるのか

2021年2月19日、大阪府摂津市の路上で2歳の女児が急発進した車と電信柱の間に挟まれ命を落とし、運転していた柏木涼(31)が現行犯逮捕されるという本当に残念な事件が発生しました。

容疑者は事故時もうろうとした状態だったようです。

事故の原因はアクセルとブレーキの踏み間違えでは?と言われていて、薬の副作用やお酒、持病も含めて捜査中だそうです。

今回この記事では、以前突発的な発作を起こしたことのある管理人が、この事件から思う事を書いてみました。

最も怖い事例

今回の事故原因がまだある種の持病と決まったわけではないですが、意図せずアクセルが踏まれるあたりは発作か?と思わせるところはあります。それにしても走り出した自動車と電柱にはさまれて幼い子供が死んでしまうなんて・・・最悪の結果だと思います。

発作は突然!

発作の直前に「うっ苦しい」というような間があれば事故を回避するような行動をとれるかもしれませんが、通常の発作はまるで糸が切れるように突然意識が無くなります。とうぜん本人に苦痛など何もありません。なんの脈絡もなしに突然です。

これが発作の恐ろしいところなんですね。

私も以前・・・

私も以前何かの持病の発作とおぼしき原因で交通事故を起こしています。

早朝で、たまたま被害者がいなかったので今こうしてブログを書いているのですが、もし万が一関係のない人を巻き込んでいたらと思うと···今でもゾッとします。

持病が知られると

持病が知られると事業所を解雇されたり、通常の保険に入れなかったり保険金が出なかったり不利益が生じることがあります。なので一度や二度、発作を起こしたくらいで自分がてんかんだなんて思いたくはないでしょうね。

だから発作を起こしたことがあってもこっそり、普通に・・・お仕事をしている人もいると聞いています。

しかしこのままではますますかくれて運転する人が出てきて犠牲者が出てくるともかぎりません。一体どうすればいいんでしょうか。

本人の意識革命に頼るしかないのか

現在の法律ではありがたいと言うべきか?人権の方に重きを置いてもらえるので2年間発作が無ければ運転免許は所持できます。医師による自動車の運転の停止命令にも法的拘束力はありません。

しかし現実には医師の命令を無視して起きた通勤事故によって請求された傷病手当はなかなか支給されなかったり、申告無しに入った生命保険からは支給が無かったり

けっこうなグレーゾーンになっていると思います。

それゆえ患者も申告しないという堂々巡り状態ですよね。まぁ保険に関しては入り直すなどするとして、発作がまだ完全にコントロールできていないのであれば・・・

自動車の運転は止めませんか?

自分の子供や孫がある日誰かにやられる事を想像してみれば、自分が今、どんな行動をとるべきかなんてすぐにわかることです。

何かあれば・・・大変なことになりますよ。

今は患者の人権に配慮だが

さっきグレーだと言いましたが、今の法律ってどちらかというと

患者の側に立ってくれていると思うんですね。

発作さえ起きなければ全く普通の人なのに運転免許もとれないのはかわいそうだというわけです。

しかしこれからこういった悲惨な事故が続くとそういった行政による配慮もなくなるでしょう。

先ずは発作をコントロール

発作の出方は多種多様で、発作を完全にコントロールできたりできなかったりするようです。

しかし仮に薬によってその後全く発作がなくなっても医師でさえ···

完全に治った

とは言えないようで、一度発作が出たら一生薬を飲んだ方がよいようです。

たった一度でも、間違いがあれば大変なことになるのですから、必要なら仕事や住むところを変えて公共の交通機関を使うようにしてでも自動車の運転をしないようにしませんか。

悲惨な事故の当事者にならないようにするにはそうするしかないのではないか?と考えております。