100円の買い物で10円ですが1万円の買い物で千円。200万円の買い物で20万円。
日本の消費税が大変な領域にきていると思いますが、与党の国会議員さんの中には
日本の消費税はヨーロッパに比べるとまだまだ安い
っと言う無知な方がまだまだいるようです。
文化的に遅れているからしょうがない
僕は小さい頃から日本人は非常に優秀で国内も諸外国に比べて非常に進んでいると思っていました。
しかし最近はそれが恥ずかしいほどに間違っていることに気付きました。
今の国会議員さん達はちょうどその頃社会に出てきた人達ですのでこんな世の中になっているんだろうと思ってます。
国会議員の仕事とは
普通国会議員って内政や外交を鑑みて日本の進むべき方向性に則した法整備などを行うのが仕事だと思っていました。
ところが蓋を開けてみれば今も昔も国会議員の仕事は・・・
橋と道路と新幹線
この三つを地元に持ってこれるかどうか・・・
未だにそうだったんですね。実際今の総理大臣はだいぶ長いこと総理大臣をやっていますが、地元にはだいぶ立派な橋や道路ができあがっているようです。
こんなに世の中が進んできているのに日本の国会議員さん達は50年前から進化が止まってたんですね!
やはり白人は違う
やはり世界を征したことのある白人は違いますね。
日本は今頃になって少子化を大騒ぎしていますが、実は少子化は1970年代に既にわかっていたそうです。
しかも日本だけではなくヨーロッパも同じ時期にそうなるだろうといわれていた。そこでヨーロッパ各国ではすぐに少子化対策を講じたので今はあまり騒がれなくなったそうです。しかし日本人は
そのうちに何とかなるだろう
として放置。その後何ともならないままバブル景気に踊り、バブルがはじけ、経済が停滞して、人が増えないので労働人口を増やすために女や老人を働かせようと法律を変え、消費税を上げ、老人から介護保険料を徴収し、外国人労働者を増やそうとして失敗し・・・
今になってようやく少子高齢化を騒ぎ出したが待機児童の問題すら解決できないまま今に至ってます。
消費税をまだ上げようとしている
なんだかここまで書いててこの国の国民でいるのが恥ずかしくさえなってきました(恥)
ちなみに政府は10%じゃ飽き足らずまだまだ消費税を上げようとしているフシがあります。
そうでなければ日本とは内容の全く違うヨーロッパの消費税の税率と日本の粗末な消費税の税率と比べるような発言が出るはずがありません。
そこで簡単ではありますが、日本とヨーロッパの一部の国の消費税の違いをわかりやすく表にしてみました。
日本 | イギリス | フランス | |
消費税 | 10% | 20% | 20% |
軽減税率 | 商品によって8%に据え置かれる | 家庭用燃料、電力、暖房設備防犯用品等、チャイルドシート、避妊薬・・・5% 食料品、上下水道、出版物、運賃、処方箋に基づく医薬品、医療用品、子供用の衣料・靴、女性用衛生用品など・・・0% | 惣菜、レストランの食事、宿泊費、旅費、博物館などの入場料・・・10% 水、非アルコール飲料、食品(菓子、チョコレート、マーガリン、キャビアを除く)書籍、演劇やコンサート料金、映画館入場料・・・5.5% 演劇やコンサートの初演(140回目まで)処方のある医薬品、雑誌や新聞・・・2.1% 医療、学校教育、因子や郵便切手・・・0% |
生活保護捕捉率(必要な人に支援できている確率) | 20~30% | 70~80% | |
失業保険 | 最大で1年程度。生活保護は別途申請必要 | 規定の失業給付以後は生活保護へ移行 | |
片親世帯に対する援助 | ※1(日本にも各種支援制度有り) | ・現金給付・食事給付・住宅給付・健康保険給付・給食給付・更に失業者のいる家庭には失業給付(他にスペイン、スウェーデン) | |
年金 | 平均賃金の3割を保障する | ||
住宅支援 | 日本では公営住宅。全世帯の4%程度。支出額:2000~3000億円。先進諸国の2割程度 | 全世帯の18%程度が国からの補助を受けている。支出額:2兆6千億円 | 全世帯の23%が国から補助を受けている。支出額:1兆8千億円 |
この表を見てわかるのは
- 日本よりも支援の必要な人に支給できている
- ヨーロッパの国は生活必需品の税率が低い
- 高齢者や低所得者世帯への生活支援が手厚い
- 博物館やコンサートの初演などの税率が低い(自国文化を大切にしている)
お金持ちからはしっかり税金を徴収しつつ低所得者層の税負担を減らす。人間生活の核となる生活必需品と住居を維持させる。
そんなふうに感じました。
日本の消費税は不備が多く税負担も不公平
それに比べて日本の消費税はあらゆる物にかかり、お金持ちも貧乏人も税率は一緒。
なので収入の少ない人の年収に対する税負担率は大変重くなります。
更に失業保険と生活保護の連携も無く、生活保護を受給しようとしてもそのハードルが非常に高くて、生活保護の必要な人がちゃんと受給できていません。
日本では“住所”が無いと福祉も無い
先ごろ台風によって避難所にやってきた浮浪者が避難所から追い出されたというニュースでその自治体がだいぶ非難されました。
浮浪者を追い出した自治体担当者に言わせるとその浮浪者には・・・
“住所が無かった”
からだそうです。避難所だけでなく日本では住所がないと多くの行政サービスを受けることができません。
住所を行政サービスの一つの基調とするわりには日本はヨーロッパのような住居に対する支援が手薄だと思います。
国民をしゃぶり尽くす
「日本の消費税はヨーロッパよりも安い!」
などと寝ぼけたことを言っている人に言わせれば
「日本にだって行政による色んな支援策があるっ!」
っと声高々と言うかもしれませんが、いざ支援をお願いしに役所へ出向くと
- 貯金通帳のコピーの提出
- 近親者で面倒見れる者がいないか?調査される
- 世帯収入が無いか?調査
- 自治体の社会福祉協議会や役場、地方振興局などの組織で、今の自分の窮状が共有される
- その他諸々
人に見られたくないような恥ずかしい個人情報を関係機関全てに把握され、それだけならいざしらず今の困窮した状況を親兄弟にまで知られて、“恥”の文化の日本人にはある意味・・・
おしおき
のような仕組みですね。
生活困窮者に陥るのは本人が悪い
「生活に困るのは本人の努力が足りないから・・・」
「もっとがんばりなさいよ」
そんな声が聞こえてくるようです。
誰も最初から生活困窮者になったわけじゃない。
そうなる前まであまりある税金を支払ってきました。
今、少しの手助けがあればまた通常の納税者になれるんです。なのに今、手助けを得られなければ結局・・・
見かねた福祉協議会と役場職員の手によって普通の生活保護世帯になるだけ
一旦そこまで落ちるとそこから這い上がってくるのは難しいでしょうね。
何しろ親兄弟や世間様に恥を晒し外聞を取り繕う必要が無くなり、何よりぬるま湯のような生活が・・・
ラクだから
手助けすべきタイミングがある
何でも、どんな人も、助言されるべき適切な時期があるんです。
でも日本では生活困窮者ってのは単に
厄介者
なだけなんですね。何もかもがダメになるまで無視しておいて、ダメになった人をゴミのようなものとして後片付けする。
適切な手助けの時期を逃してしまうとそこから這い上がるのは本当に至難の業なんです。
死なないようにしてくれませんか
昔のイケイケドンドンの時はどんな仕事をしていてもそれなりに給料も上がってきてましたし、勤めあげる美学もありました。
だから勤めあげないで途中で仕事を辞める人はどちらかというと
根気の足りない人
っと見られていたかもしれません。でも現代のように
- 30年間物価も給料もほぼ変化なく
- 人手不足なのに手間賃が上がらない
- 終身雇用も出世も無い
- 残業も休日出勤も禁止
こんな世の中では勤めあげることはもちろん生きていくことさえも難しいかもしれません。
せめて就業くらい途切れないよう、生活が途切れないよう、一人一人の自尊心を損なわないように
制度が悪用されないようにわたしたちそっと手を差し伸べて欲しいと願っています。
そういう政治と行政が結局日本を救うから。
参照1:日本の消費税は不平等な課税方式